小さなポーランド語辞書


大学に限ってだが、私は何故か授業を休む事に酷く罪悪感があリ
(↑その反面、高校の卒業式は出ていない。苦笑)

気付けば、学部4年間無遅刻無欠席の皆勤賞だった。


だから、大学院は躊躇なく中退したかのようだけど、
モヤモヤや疑問は自分の中だけで
良い友人にも恵まれて、学校生活は有意義という末のことだった。

大学院を突然中退したことは
お世話になった恩師以外、話してなかったが
そこにそんな深い考えもなく、

ただただワルシャワへ再出発までの間に
ピアノと並行して、
できるだけポーランド語を勉強して行かなければ!
という没頭アタマになっていた。

当時のポーランド語の需要を考えれば、
当然近くの本屋さんに教本があるわけもなく、

県の一番大きな図書館に行ってみても、確か…
これいつ出版されたんだ?!というくらいのレベルで古そうな文献が、
書庫に唯一2冊くらいあっただけだったと思う。

東京にならあったのかもしれないが、焦りもあり
当時のネットレベルでは、有効な文献は見付けられず、

ようやく探し行き着いたのは、古本屋さんで取り扱っていた
ポーランド語の小さな辞書の新古書 一冊だけだった。

つまり、波語(ポーランド語)→和語(日本語)は有るけれど、
和波辞書が、存在しない状況だった。

これはまずい…((((;゚Д゚)))))))

英検はスルーして、スキー検定を受けるような学生だったため、
正直、語学が得意という感覚が皆無だった私は、
不安を拭うかのごとく
その辞書を元に、日本語→ポーランド語の自前辞書を作り始めた。

必要になるだろう単語を優先的に予想して、
ひたすら書き上げていった。

帰国後、聞いたネタ話だが

4月になって院2年生が始まった時、
「アレ?!真希ちゃん、居なくなぃ!?」となったそうな。。。

理解深き同級生らは、私の突然の行方不明を、
何か意味があるのだろう…真希ちゃんらしい、と
思ってくれていたとのこと。

初夏 そのポーランド語の自前辞書を片手に、
私は機上の人となった。