ワルシャワで買ったお人形たちと飛行機トラブル


今ワルシャワの物価は、どれぐらいになっているのだろう。。。
私が居た頃は、ざっと計算で、1ズオチ=30円だった。
 
ワルシャワで100円のあんぱん感覚(ポンチキ/ドーナッツ)のものが、
日本円に換算すると約30円という、日本の3分の1の物価計算にあたる。
 
そんな時代のワルシャワで、
1日使えるマックスは「3ズオチ」という目標設定をし、
 
貯金箱が貯まったら、お人形が買える♪というのを
密かな自分の楽しみにして、生活していた。
 
ガレリアモコトフという一番お気に入りの中規模モールで
雑貨を専門に売っているお店が一店あり、
 
その一番上の手の届かない棚に、
いつも可愛い(ワルシャワ風)ヨーロッパ・ドール達が居た。
 
フランスのアンティークドールほど高級ではない。
でも素朴さに満ち溢れた彼女らの存在に気が付いてから、
 
いつもスーパーで買い物をするついでに
可愛いなぁ可愛いなぁ…と遠くからぼーっと眺めていた怪しいアジア人は
私である。笑
 
確か日本円にすると
2000円から3000円しないくらいの値段だったと思うが、
 
ワルシャワ物価からすると安くはない感覚になる商品だった為か、
逆に、どれもずーっと売れる様子が無く…
私の楽しみを途中で奪われてしまうことは一度も無かった。苦笑

我が家に来た第一号「わかめちゃん(右)」第二号「ロシアちゃん(左)」
 

第3号、4号、5号の「松子・竹子・梅子さん」
 
 日本で飼っていた猫にそっくりだったことが理由で、
次に買ったのは、ガーフィールド(左)のぬいぐるみ。
 

その次は、おしゃれキャットマリー(右)さん。

これは、映画キャラクターとディズニー 系だったので、
上の 松竹梅子姉さんより
値段が高く、買うまでにだいぶ長く渋った覚えがある。


ガーフィールドは、ワルシャワからドイツへ引っ越しの時も、
機内持ち込みの荷物から顔を出して、一緒に移動した。

小脇に抱えて赤外線チェックを通過して飛行機へ乗り込み、
座席がガッラガラだったので、
隣の席にちゃんとシートベルトをして座らせた。

さすがに怒られるかな。。。と思ったけれど、
離陸前の最終点検で、キャビンアテンダントのお姉さんが気が付くと、
ニコッと微笑んで、普通に通過。
(暗黙の了解=子どものユーモアと思われたのだろうと推測🙌笑)

機内サービスのチョコは貰えなかったけれど、
綺麗なお姉さんのことが大好きなガーフィールドは
微笑んでもらって、機上ご機嫌のようだった😻(ファンタジー)



飛行機といえば、トラブルはいろんなことがあった。

ワルシャワの空港の近くの看板には、
航空チケットが 0ズオチ!(タダ)みたいな激安航空機の宣伝がわんさか。

ヨーロッパ内の空港間は、
格安から大手まであらゆる会社が 機関銃のように離発着していた。
多少のトラブルは茶飯事だったろうと思う。

隣国からワルシャワへ戻る飛行機。
機体は、席も左右列シートしかない小型機で、
すぐ目で追って数え切れるほどの乗客数ガラガラ便に乗った時のこと。

滑走路に入り、
離陸までの助走に入ってスピードはそこそこ上がっていた。
飛び立つまで距離はそうは無かったと思う。

私が座った斜め前
ちょうど飛行機の右翼の上あたり、
エンジンを間近で見える位置の座席に座っていたお兄さんが
窓の外を見て、急に後ろのキャビンアテンダントを呼んだのだ。


えっ?何?!((((;゚Д゚)))))))、、、どうしたの?!
と思っていたら

飛んできて窓の外を確認したキャビンアテンダントのお姉さんも
慌てて前へ後ろへと咄嗟に走り出した。

この感じ、絶対なんかアカンヤツ。。。(汗)

とドキドキしてたら、
飛行機はエンジン回転を緩め、急に左へ旋回し始めた、、、、。


なッ。。。(@_@)


機長のアナウンス「しばらくお待ちください」

待ちぼうけ。
外もだいぶ暗くなり、何をどうしてるのか見えない中、
ガーガーっと何かしらしてる大きな機械音が機体に響く。


もう、飛行機変えた方がいいんじゃないのん?(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
と思った矢先に、
「この機から降りてください」との再アナウンス。やっぱり。

詳細が聞き取れず、原因は分からぬまま、
何時間経ったかな。。。と思いつつ別機へ乗り換え。
ははーん( ̄∇ ̄)

酷い遅れでありながら、別機で無事、ワルシャワ到着。ふぅー。
しかし
あのまま斜め前のお兄さんが気付かずに飛行機が飛んでたら
どうなっていたのだろう…ブルブル。


ワルシャワの長期滞在ビザ/学生ビザは、(当時)取得するのが大変で、
例え、学生証が持てている状態(滞在理由が明確)でも
観光ビザで入国してから猶予の3ヶ月の間に取ることができない事の方が
珍しくなかった。

勿論日本からの政府派遣などで留学する場合は
ワルシャワ もそんなことはないとは思うけれど、
私のような自費留学の場合は、大概この難関を越えなければならなかった。

しかし当時(EU加盟前)は、一度ワルシャワ国外に出て、再入国すれば
観光ビザとして3ヶ月の猶予がリカウントされたので、
ビザ取得が叶わなかった時は、
「格安チケットでどこかへ出国」が再申請チャレンジの最終手段となった。

つまりそのためだけに
2、3泊の予定で国外へ出国した事が幾度もある。
上のトラブルもその一つ。


ニューヨークも確か2泊のプランで行った。
一発目の申請が期間内に完了できなかった為だ。
(行き先は、同じくワルシャワでビザを取り損ねた友人のリクエスト)

現地にその友人の友人が居たので、少しだけ会いに来てくれる予定となり、
アメリカの空港で入国し、
そのまま入国口で座って、その友人の登場を暫し待っていた。



無事20分後くらいに合流し、3人で さぁ行こか^∇^となったとき、

突然でっかいガタイの良いポリスマンたちに、
わーっととり囲まれ、行く手を阻まれるというまさかの事態に。

チーコイ私の目の前は、いきなり一面真っ暗になった。

一文で説明すると、
アジア系子ども女テロリストに疑われた ということだ。

アジア系(日本人)なのに大西洋経由でケネディ空港へ、
そして超軽装に荷物はカバン一個。
入国してから迎えもおらず、しばらく動く様子もない。

すぐに目を付けられ、
その20分の間も、ずっと影から監視されていたそうで。
そんなことは全く気が付かず。

3.11からまだ年数が経ってなかった時で、
それは警察の警戒態勢もまだまだ引き続いていた証だった。
(友人の友人のベラベラ英語のお陰で、疑いはすぐ晴れ、無事開放)

目の前に突如現れたPOLICEの横文字は、大きかった。


同じくビザ申請のために出国、イギリスに一度入国しようとした時、

泊まるホテルは、
駅のインフォメーションで聞いて決めるつもりで居たので、

空港の入国審査官に「泊まるところは?」と質問された際、
正直にそう答えたら、顔色が変わり、顎でクイッとカモーン!


日本の観光客らしからぬ行動?と見られたのかシコタマ怪しまれ、
30分くらいの押し問答。

観光気分でもないけれど、密売人でもない私ジャパニーズは、
結局は信用して貰えて、無事入国。

そしてインフォメーションで安いホテルを紹介してくれと
リクエストして行き着いた先は、
人生史上最高に斜めに傾いたホテルだった思い出。笑


でも、荷物が無くなるロストバッゲージは、
意外に1回だけだった。
あっさり全く別の空港に行ってしまっていた。

このとき
あまり地味なスーツケースだと、ロストバッゲージの申告の際に
特徴が伝えにくくなることを経験してから、

マイスーツケースは、機能性を抜きにした
大阪のおばちゃんシンボル、ド派手なヒョウ柄になった。

どこにいても目立つボディは、その後も長らく活躍してくれた。

ちなみに、わかめちゃん・ロシアちゃん・松竹梅姉さん達は
ガーフィールド、マリーさん共に、
日本永住権を取得し、今もお元気である。笑