ブルース・リウの沼 2



ピアノピアノピアニシモの極みからの振り幅

そもそもの発音が違う上、

深さ1センチまでの世界を

技巧で限りなく細分化しているような...

1000人キャパのここのホールで

こういう奏を耳にできたことは、期待以上お値段以上にとり。

新しいものを

なかなか簡単には受け入れない気質がある、と言われがちのこの地方

金よりも義理人情も大切に、という面もありますが。

新しいホールができたり ピアノの入れ替えがあっても

相変わらずスタインウェイ&国産信仰が根強いとのこと。

名古屋にファツィオリを持つホールは...無い。

正直、響きに関して賛否の評判を聞く当コンサートホール。

備品のスタインウェイで弾くのかしら、と思いきや

やはり ファツィオリ様がご鎮座されていた。

(調律師さんは、どなただったのかしら。。。)

元々身体に持ってるリズム感、から出るキレ

メロディー外を半殺しならず、本殺しギリ寸前までに致すコントラスト

「ギリギリをいつも生きていたいから~Real Face」と頭よぎるほどに

特別なバランス感覚の成せる技 なのか

ぼぉ~と聴いてたら

カティアさんと一緒 おきてきぼりかもしれませぬ。

1位とチラシに大きく表される肩書きというのは

たしかに良くも悪くも色んなものを勝手に生み出すだろう

が、

「私達が共通して持っているものは、私達がみな違っているということです」

との名言をプロフィールに記される氏。

彼が聡明なピアニストであることは、

紛れもない事実だと思う。