鍵盤底より手前を狙う打鍵説
巷で話題にされるのが、「打鍵の深さは鍵盤の底より手前までで良い」というもの。
つまり鍵盤の底まで打鍵するのはナンセンスという
マティの奏法理論に出てくる、彼が提唱した原理のひとつ。
これは、当然のことながら
ショパンやデッペの弟子の証言からも、同意が読み取れる。
鍵盤を叩かない理論が身体の中にできていた二人は、明確に捉えれていたのだろう。
その点、指先に腕の重みを乗せる巷の重力奏法は、
シャンクのありかを容易に通過し、マテイポイントも特急で通過するのではなかろうか。自論。
マテイの提唱通り、ハンマーの打鍵位置が分かれば、
あとはスピードのコントロール次第だ。
(マテイの3種のタッチでこれが可能なのか否か?)
ショパンとデッペが弟子に伝えきれてないものは沢山あるだろうが、
ポイントは、E・ロスが書物に残している通り、非常に酷似している。
近未来を見据えた生理学的に先を捉えた革新的な打鍵を分かっていたのは、明らかな共通項。
二人ともマテイに反して、腕の重みを乗せてとは言っていない。
重力と言う言葉を使うなら、むしろ無重力奏法。
偶然ではなく機構と生体が理にかなった上に、ショパンの弱音の世界がある。
儚く且つ芯のある、美しい音
そのためにデッペはピアノを弾く身体と鍵盤とのコーディネートに何が必要となるかを教えた
もし底の手前で弾きなさいと先生が仰るのなら、どうやって弾くのかその技法を尋ねるべきだ
言葉だけではないなら、そこには確かな理論が成立しているはずだから。