若かりしショパンの肖像画がある本①
この本の中にあるショパンの肖像画は、私がこれまで見た記憶の中のもので
一番若くてスマート。
実にポーランド人らしさを感じない名前、フレデリックが似合う表情に感じる。
この「フレデリック」というのは、
パパの二コル・ショパン氏が家庭教師をしていた縁から父の仕事ぶりを讃えて献呈された、
名誉のあるフランス風の名。
お父さんは、あのショパンがお祝いのカードを贈ったことからわかるように
フランス人二コルからポーランド人らしくニコライにしたのだろうと思うが、
フレデリックは、戦争を背景に
ポーランドではなくフランスでこの世を去る運命の名前だったのかもしれない。
この肖像画のスタイルパターンは、ショパンの家にもあるとかいうのだけれど
私が実際そこへ行ったのは20年前、同時期に3回は機会を得た記憶だが


このスタイル画が壁にあったかどうかは、残念ながら思い出せない。
そのうちの2回は、当日演奏会が催されていたので、
中に入らず外で聴く感じ=中に入れない状態だったかと思うのだが、
覗いても、この肖像画は無かったような…..
古い単行本の生家の中の写真を見てみると
似てはいるけど顔の向きが違うような、、、
ショパンの肖像画としてはあまり見ない気がする。
当時置いてあったのは、カワイの小さなグランドピアノで
あの頃は、ショパンの家に行った、
その時間&場所にいた人だけしか聴けないコンサートだった。
その当時からしても、家の中の様子は、
今現在、毎週のように行われている演奏ライブ配信で見える雰囲気と
随分変わったように感じる。
今は、凍てつく空気の生家が想像されるが、
今夏もきっとショパコンのための沢山のコンサートが開かれ、
美しい自然が残されたあの庭に、また人が心寄せるのだろう。
この本は、クレンチインスキー著の書籍、英語版の第二版のもので
100年以上前の出版物になる。
当肖像画は、その本の中にある2枚のうち1枚。
クレチインスキという名前は、弟子たちの証言本の中に何度も出てくるし、
書籍「弟子からみたショパン」の中の引用では
打鍵に関するものなど、ショパン奏法の根幹になるようなものが、
あたかも一番弟子かのように多い。
実のところは、彼はショパンの直弟子ではなかったゆえ、
ただただ「なぜ?」と不可思議な興味が生まれ、
この本に巡りあうことになった。
なんか他の本とは少し感触が違うと思うのは
何からなのだろうか。。。
この英語版の翻訳者は、N.JANOTHA となっている。
この人は、ポーランド人の女性ピアニスト。
「弟子から見たショパン」の中に引用されているクレチインスキーの証言も
この本からの抜粋も多いのだろうか?
そんなことを考えながら、この本を手に取ってみたのである。
―続く―