B.カティア氏を敬慕する


言うまでもないことであるが、
私が敬慕するのは、あのダイナマイトボディの事ではなく、
多色に音を創るカティア氏の技術のことである。

彼女には、通例を逸脱するスキルがあるからこそ
あの魅力を包むブランド衣装が映えるわけで
決してダイナマイトが先に優先しているのではない。

2年前のコンサートの際、依頼した調律師さんが、
カティア氏が来名したコンサートのピアノを調律した方で
当日の彼女のドレスと音の世界観がすこぶる凄かったという生の感想を
写真を見せてもらいながら聞いたソースもある。

けれど現実
彼女の奏法は、賛否両論あると言われているのも確かで、
基音を好む傾向が強い日本人には、特に馴染みにくいのかもしれない。

彼女の基盤にあるテクニックは、
外面で容易に視覚で判断できるような仕草的なものではなく、
内側の運動神経的な要素に依存していると私は理解している。

動きを見て真似れるアクション奏法では無いので
音の変化の細やかさは、
ダイナマイトボディに見惚れポカーンとしていては聴き取り逃す。

時に彼女とて、シビアな内側のコントロールであるが故に
渋い顔をする時もある。

全てはシャンクローラーとジャックの微妙な逢瀬、
ジャックの手が外れるすれすれの断崖絶壁
タイタニックの船首から飛び込む寸前 でも飛びこんではならないローズの居た場所

この二つの個性の摩擦が起こす微かな動きは、
囁く言葉となって会話の音と化する。

それは神経から傾けなければ、聴き取れない程に儚い。

カティア氏の脳が支配する指となり、アクションを操る。
またその操りには、彼女の音楽性が織り込まれる。
美しく起立した彼女は、それゆえか瞼を閉じて気品に富み、奏でる。

人間の指先の精妙さ、背中の鈍感さ
この乖離のある部位を同等ハイレベルで操っているスキルにおいては、
カティア氏の右に出るものはいない、と言っても
過言ではないくらいじゃね?(。´・ω・)?…というのが、今の私の解析である。