寝ていたピアノ~ローカルピアノ奏者の試練Ⅱ



環境がホールではない(整った環境ではない)だけでなく

いろんな状態のピアノで演奏することになるのが、ローカルピアノ弾きのあるある試練。

先月と今月頭、演奏させて頂いた会場のピアノは、

古ーいYAMAHA・G2と海外某小型グランドピアノ。

大きさは近かったが、性格は全く似ていない。

G2のG型には

グランドピアノのGで、練習ピアノという意味が込められていて

その点C型は、コンサートピアノという意味になり、

つまりGは、普段の練習に適した特性を備えたピアノという認識になるそうだ(調律師さん談)。

コンサートとしてヒト様に聴いて頂く機会ならば、

GよりはC、CよりはS、Sよりはフルコンの方がBETTERということになるのだろうが、

今回は、がっつりG型でオーバーホールもされていないピアノ。

でも、リハ時間を贅沢にたくさん頂けたので、

本番前のアプローチで、アクションと響きをこちらへ寄せることが叶い、

主催者さんのご厚意に心から感謝した会だった。

某海外のピアノの時は、歌の(伴奏)プログラムだったのだけれど

その前日と朝と、かなり冷え込み、ピアノ放置で本体も冷たくなったのか、

本番前にさらっと触れた時には、完全に寝ていた。熟睡。

こちらはリハ時間が無いに等しかったので、

若干おういぇぃ( ;∀;)と思いながら本番に臨んだが、、

色々心得ていた分、なんとか寝た子を起こしつつ。。。無事終演した。

と言う風にいろいろなピアノに遭遇し、毎度試練と学びである。

グランドピアノは、奏者のアプローチによって

弦の伝導の仕方も変わる。これは、調律師さんにも確認した話。

今月は、あと2つのローカルな小さな会場でのミニミニ演奏会がある。

両方ともに新しくはない、小さめのスタインウェイ。

リハが短い時間になると思われるが、どこまで自分の伝導率に持って行けるか。

そんな糧ができたらと思う師走である。